概要
Alfresco Activitiのプロセス変数シリアライゼーションシステムにおいて、デシリアライゼーションの脆弱性(CVE-2026-3967)が報告されました。具体的には、activiti-core/activiti-engine/src/main/java/org/activiti/engine/impl/variable/SerializableType.javaファイル内のdeserialize/createObjectInputStream関数に問題があり、細工された入力によってデシリアライゼーションが引き起こされる可能性があります。この脆弱性はリモートからの悪用が可能であり、既にエクスプロイトコードが公開されていると報告されています。ベンダーには早期に情報が提供されたものの、現時点では応答がないとされています。
影響範囲
本脆弱性の影響を受けるのは、以下のAlfresco Activitiのバージョンです。
- Alfresco Activiti 7.19まで
- Alfresco Activiti 8.8.0まで
想定される影響
デシリアライゼーションの脆弱性は、攻撃者が細工したデータを送信することで、アプリケーションの予期せぬ動作を引き起こす可能性があります。これにより、リモートからのコード実行(RCE)や、機密情報の漏洩、サービス拒否(DoS)など、深刻なセキュリティインシデントにつながる恐れがあります。エクスプロイトコードが公開されていることから、攻撃が容易になる可能性が指摘されています。
攻撃成立条件・悪用状況
本脆弱性はリモートからの悪用が可能であり、攻撃者はネットワーク経由で脆弱なシステムにアクセスできる場合に攻撃を試みることができます。既にエクスプロイトコードが公開されていると報告されており、悪用のリスクが高い状態にあると考えられます。
推奨対策
優先度:高
- ベンダーからの公式パッチの適用: 現時点ではベンダーからの応答がなく、公式パッチは提供されていません。ベンダーからの情報提供があり次第、速やかにパッチを適用してください。
優先度:中
- 影響を受けるバージョンの特定とアップグレードの検討: 導入しているAlfresco Activitiのバージョンを確認し、影響を受けるバージョンを使用している場合は、ベンダーからの情報提供を注視し、安全なバージョンへのアップグレードを計画してください。
優先度:低
- ネットワークレベルでのアクセス制限: Alfresco Activitiが稼働するサーバーへのアクセスを、信頼できるIPアドレスやネットワークに限定することを検討してください。
- Webアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入・強化: WAFを導入している場合は、デシリアライゼーション攻撃パターンを検知・ブロックできるようルールを強化することを検討してください。
一時的な緩和策
公式パッチが提供されていない現状では、以下の緩和策を検討してください。
- 脆弱なコンポーネントへのアクセス制限: Alfresco Activitiのプロセス変数シリアライゼーション機能への外部からのアクセスを可能な限り制限してください。
- ネットワーク分離: 脆弱なシステムをインターネットから直接アクセスできないように、ネットワークセグメンテーションやDMZの活用を検討してください。
- 監視体制の強化: 不審なネットワークトラフィックやシステムログを監視し、異常を早期に検知できる体制を強化してください。
確認方法
ご自身の環境でAlfresco Activitiを導入している場合、そのバージョンを確認してください。本脆弱性の影響を受けるのは、Alfresco Activiti 7.19までおよび8.8.0までのバージョンです。
参考情報
- CVEfeed.io: https://cvefeed.io/vuln/detail/CVE-2026-3967