概要
D-Link製ルーターDWR-M960のファームウェアバージョン1.01.07において、WLAN暗号化設定機能にスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2026-2928)が報告されました。この脆弱性は、/boafrm/formWlEncryptファイルのsub_452CCC関数が、submit-url引数の操作によって引き起こされるものです。攻撃はリモートから実行される可能性があり、すでに攻撃コードが公開されていると報告されています。
影響範囲
- D-Link DWR-M960 ファームウェアバージョン 1.01.07
現時点では、上記バージョンが影響を受けると報告されています。他のバージョンへの影響については、追加情報の確認が必要です。
想定される影響
この脆弱性が悪用された場合、攻撃者によって以下のような影響が発生する可能性があります。
- 任意のコード実行: 攻撃者がルーター上で任意のコードを実行し、デバイスを完全に制御する可能性があります。
- サービス運用妨害(DoS): ルーターの機能が停止し、ネットワークサービスが利用できなくなる可能性があります。
- 情報漏洩: ルーター内の設定情報や通信内容が漏洩する可能性があります。
リモートからの攻撃が可能であるため、インターネットに接続されたデバイスは特に標的となるリスクがあります。
攻撃成立条件・悪用状況
この脆弱性はリモートからの攻撃が可能であると報告されています。また、すでに攻撃コードが公開されており、悪用される可能性が高い状況にあると考えられます。
推奨対策
今すぐできる対策(最優先)
- ファームウェアのアップデート: ベンダーから提供される最新のファームウェアに速やかに更新してください。これにより、既知の脆弱性が修正される可能性があります。
- ネットワークからの隔離: 脆弱なDWR-M960ルーターをインターネットから直接アクセスできないように、ファイアウォールや上位のルーターでアクセスを制限することを検討してください。
中長期的な対策
- ネットワークセグメンテーション: 重要なシステムや機密性の高いデータが存在するネットワークと、DWR-M960ルーターが接続されているネットワークを分離し、攻撃の影響範囲を限定することを検討してください。
- 監視体制の強化: ルーターのログやネットワークトラフィックを定期的に監視し、不審なアクセスや異常な挙動がないか確認する体制を強化してください。
一時的な緩和策
- WLAN暗号化設定機能へのアクセス制限: ルーターの管理画面やWLAN暗号化設定機能へのアクセスを、信頼できる特定のIPアドレスからのみ許可するように設定を検討してください。
- ファイアウォールによるアクセス制御: 外部からの不必要なポートへのアクセスをファイアウォールで制限し、攻撃経路を狭めることを検討してください。
確認方法
ご使用中のD-Link DWR-M960ルーターのファームウェアバージョンが1.01.07であることを確認してください。ルーターの管理画面にログインすることで、バージョン情報を確認できる場合があります。
参考情報
- CVE-2026-2928の詳細情報: https://cvefeed.io/vuln/detail/CVE-2026-2928