概要
D-Link製ルーターDWR-M960のファームウェアバージョン1.01.07において、スタックベースバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2026-2959)が報告されました。この脆弱性は、/boafrm/formNewScheduleファイル内のsub_44E0F8関数において、url引数の操作によって引き起こされるとされています。リモートからの攻撃が可能であり、既に攻撃コードが公開されているため、高いリスクが懸念されます。本脆弱性の深刻度は「HIGH」(CVSSスコア9.0)と評価されています。
影響範囲
- 対象製品: D-Link DWR-M960
- 対象ファームウェアバージョン: 1.01.07
想定される影響
本脆弱性が悪用された場合、攻撃者によってリモートから任意のコードが実行される可能性があります。これにより、ルーターの制御が奪われたり、設定が不正に変更されたり、サービス拒否状態に陥ったりするなどの深刻な影響が想定されます。結果として、ネットワーク全体のセキュリティが危険に晒される恐れがあります。
攻撃成立条件・悪用状況
この脆弱性は、リモートからの攻撃が可能であると報告されています。また、既に攻撃コード(エクスプロイト)が一般に公開されているため、悪意のある第三者による攻撃が容易に行われる可能性があります。
推奨対策
企業ネットワークの安全を確保するため、以下の対策を速やかに実施することを強く推奨します。
今すぐできる対策(優先度:高)
- ファームウェアのアップデート: D-Link社から提供される最新のファームウェアに速やかにアップデートしてください。ベンダーからの公式な修正パッチの適用が最も効果的な対策です。
- ネットワークからの隔離またはアクセス制限: アップデートが困難な場合や、一時的な措置として、当該デバイスへの外部からのアクセスを制限してください。特に、管理インターフェースへのインターネットからの直接アクセスは避けるべきです。
中長期的な対策(優先度:中)
- 脆弱性管理プロセスの確立: 定期的な脆弱性情報の収集と、自社環境における影響評価、パッチ適用計画の策定と実行を継続的に行うプロセスを確立してください。
- セキュリティ監視の強化: ネットワークトラフィックやデバイスのログを監視し、不審な挙動や攻撃の兆候を早期に検知できる体制を強化してください。
一時的な緩和策
公式パッチがリリースされるまでの間、または適用が完了するまでの暫定的な措置として、以下の緩和策を検討してください。
- ファイアウォールやアクセスリストを用いて、DWR-M960ルーターの管理インターフェースへのアクセスを、信頼できる特定のIPアドレスからのみに制限してください。
- 可能であれば、当該デバイスをインターネットから直接アクセスできない内部ネットワークに配置し、VPNなどを介した安全な経路でのみ管理アクセスを許可してください。
確認方法
お使いのD-Link DWR-M960ルーターの管理画面にログインし、現在のファームウェアバージョンを確認してください。バージョンが「1.01.07」である場合、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。
参考情報
- CVE-2026-2959 詳細情報: https://cvefeed.io/vuln/detail/CVE-2026-2959