Vitessにおけるパス・トラバーサル脆弱性 (CVE-2026-27969)

February 26, 2026 ·

概要

VitessはMySQLの水平スケーリングを目的としたデータベースクラスタリングシステムです。この脆弱性(CVE-2026-27969)は、Vitessのバックアップリストア機能におけるパス・トラバーサルに起因します。バックアップストレージ(例:S3バケット)への読み書きアクセス権を持つ攻撃者は、バックアップマニフェストファイルを操作することで、リストア時に任意のファイルパスにファイルを書き込むことが可能になる可能性があります。これは一般的なパス・トラバーサル攻撃の一種とされています。

影響範囲

Vitessのバージョン23.0.3および22.0.4より前のバージョンが影響を受けます。具体的には、バージョン23.0.3未満、およびバージョン22.0.4未満のVitessが対象となります。

想定される影響

攻撃者がバックアップストレージへのアクセス権を持っている場合、この脆弱性を悪用することで、本番環境への意図しない、または不正なアクセスを獲得する可能性があります。これにより、環境内の情報にアクセスしたり、任意の追加コマンドを実行したりする危険性があると報告されています。

攻撃成立条件・悪用状況

この脆弱性の悪用には、攻撃者がVitessのバックアップストレージ(例:S3バケットなど)に対する読み書きアクセス権を持っていることが前提となります。現時点では、この脆弱性が実際に悪用されたという具体的な報告は確認されていません。

推奨対策

最優先で実施すべき対策

  • Vitessのバージョンアップ: 影響を受けるVitessを使用している場合は、速やかにバージョン23.0.3以降、または22.0.4以降にアップデートしてください。これらのバージョンには本脆弱性に対するパッチが含まれています。

中長期的な対策

  • バックアップストレージのアクセス制御強化: バックアップストレージへのアクセス権限を厳格に管理し、最小権限の原則に基づいたアクセス制御を徹底してください。

一時的な緩和策

現時点では、本脆弱性に対する既知の一時的な緩和策は報告されていません。バージョンアップが唯一の対策となります。

確認方法

現在稼働しているVitessのバージョンを確認し、それがバージョン22.0.4未満または23.0.3未満である場合は、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

参考情報