CVE-2026-28727: Acronis macOS製品におけるUnixソケットの権限昇格の脆弱性

March 6, 2026 ·

概要

CVE-2026-28727は、Acronis社のmacOS向け製品である「Acronis Cyber Protect 17」および「Acronis Cyber Protect Cloud Agent」において発見された、ローカル権限昇格の脆弱性です。この脆弱性は、Unixソケットのパーミッション設定が不適切であることに起因します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、既にシステムへのローカルアクセス権を持っている状態から、より高い権限を獲得する可能性があります。

影響範囲

以下のAcronis製品のmacOS版が影響を受けると報告されています。

  • Acronis Cyber Protect 17 (macOS) のビルド41186未満のバージョン
  • Acronis Cyber Protect Cloud Agent (macOS) のビルド41124未満のバージョン

想定される影響

この脆弱性が悪用された場合、攻撃者は既にシステムにローカルアクセス権を持っていることを前提として、その権限を昇格させることが可能になります。これにより、以下のような深刻な影響が発生する可能性があります。

  • システムの重要な設定の変更
  • 機密情報の窃取
  • 悪意のあるソフトウェア(マルウェアなど)のインストール
  • システム全体の制御奪取

攻撃成立条件・悪用状況

この脆弱性はローカル権限昇格であるため、攻撃者は事前に標的のmacOSシステムへのローカルアクセス権(例:ユーザーアカウントの乗っ取り、他のマルウェア感染による初期侵入など)を持っている必要があります。現時点では、この脆弱性の具体的な悪用状況については報告されていません。

推奨対策

【最優先】製品のアップデート

影響を受けるAcronis製品をご利用の場合は、速やかにベンダーが提供する最新バージョンへのアップデートを実施してください。これにより、脆弱性が修正されます。

  • Acronis Cyber Protect 17 (macOS) はビルド41186以降
  • Acronis Cyber Protect Cloud Agent (macOS) はビルド41124以降

【中長期】最小権限の原則の適用

システム上の各ユーザーやプロセスには、その業務遂行に必要な最小限の権限のみを付与する「最小権限の原則」を徹底してください。これにより、万が一システムの一部が侵害された場合でも、被害範囲を限定できる可能性があります。

【中長期】エンドポイントセキュリティの強化

不正なローカルアクセスを防ぐため、エンドポイント検出応答 (EDR) ソリューションの導入や、不審なアクティビティを監視する体制を強化してください。

一時的な緩和策

現時点では、製品のアップデート以外の具体的な一時的な緩和策は報告されていません。可能な限り速やかにアップデートを実施することが最も効果的な対策となります。

確認方法

ご自身の環境でAcronis Cyber Protect 17 (macOS) または Acronis Cyber Protect Cloud Agent (macOS) が導入されているか確認してください。導入されている場合は、製品のバージョン情報から現在のビルド番号を確認し、影響を受けるバージョンに該当しないか確認してください。

参考情報