CVE-2026-21292: Adobe Commerceにおける保存型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS)の脆弱性について

March 11, 2026 ·

概要

CVE-2026-21292は、Adobe Commerceに存在する保存型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS)の脆弱性です。この脆弱性は、低権限の攻撃者によって悪用され、悪意のあるスクリプトが脆弱なフォームフィールドに注入される可能性があります。この問題の悪用には、被害者が脆弱なフィールドを含むページを閲覧するというユーザー操作が必要と報告されています。

影響範囲

Adobe Commerceの以下のバージョンが影響を受けると報告されています。

  • 2.4.9-alpha3
  • 2.4.8-p3
  • 2.4.7-p8
  • 2.4.6-p13
  • 2.4.5-p15
  • 2.4.4-p16
  • およびそれ以前のバージョン

想定される影響

この脆弱性が悪用された場合、低権限の攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebサイトに永続的に埋め込む可能性があります。被害者がそのスクリプトが埋め込まれたページを閲覧すると、攻撃者の意図するスクリプトが実行され、セッションハイジャック、情報の窃取、フィッシング攻撃、Webサイトの改ざんなど、様々な被害が発生する恐れがあります。

攻撃成立条件・悪用状況

攻撃成立条件

  • 低権限の攻撃者が、脆弱なフォームフィールドに悪意のあるスクリプトを注入できる必要があります。
  • 被害者が、そのスクリプトが注入されたページを閲覧する必要があります。

悪用状況

現時点では、この脆弱性の具体的な悪用状況に関する情報は提供されていません。

推奨対策

Adobe Commerceをご利用の企業は、以下の対策を速やかに実施することを強く推奨します。

最優先

  • Adobeからの公式パッチ適用: Adobe社から提供されるセキュリティパッチやアップデート情報を常に確認し、速やかに適用してください。現時点では具体的な修正バージョンが明記されていませんが、今後の公式発表に注意してください。

中長期的な対策

  • 入力値の厳格な検証: ユーザーからの入力データは、サーバー側で常に厳格に検証し、不正なスクリプトが含まれていないかを確認してください。
  • 出力時のエスケープ処理: ユーザーが入力したデータをWebページに表示する際は、必ず適切なエスケープ処理を行い、スクリプトとして解釈されないようにしてください。

一時的な緩和策

  • WAF (Web Application Firewall) の導入・設定強化: WAFを導入している場合は、XSS攻撃パターンに対する検知ルールを強化し、悪意のあるスクリプトの実行をブロックするよう設定を見直してください。
  • 最小権限の原則: システムの各ユーザーに与える権限は、業務上必要最小限に留めるように徹底してください。

確認方法

現在ご利用のAdobe Commerceのバージョンが、影響を受けるバージョンに含まれていないかを確認してください。具体的な修正バージョンが公開され次第、そのバージョンにアップデートされていることを確認することが重要です。

参考情報