CVE-2026-2964: higuma web-audio-recorder-jsにおけるプロトタイプ汚染の脆弱性について

February 23, 2026 ·

概要

higuma web-audio-recorder-jsのバージョン0.1および0.1.1において、プロトタイプ汚染(Prototype Pollution)の脆弱性(CVE-2026-2964)が報告されました。この脆弱性は、ライブラリ内のlib/WebAudioRecorder.jsに含まれるextend関数における動的な設定処理に起因します。攻撃者はこの脆弱性を悪用することで、オブジェクトのプロトタイプ属性を不適切に改変し、アプリケーションの予期せぬ動作を引き起こす可能性があります。

この種の攻撃は非常に複雑であると評価されており、悪用は困難とされていますが、既に公開されているエクスプロイトコードが存在すると報告されています。

影響範囲

本脆弱性の影響を受ける製品およびバージョンは以下の通りです。

  • higuma web-audio-recorder-js バージョン 0.1
  • higuma web-audio-recorder-js バージョン 0.1.1

想定される影響

プロトタイプ汚染の脆弱性が悪用された場合、攻撃者はJavaScriptオブジェクトのプロトタイプチェーンに任意のプロパティを追加または変更できる可能性があります。これにより、以下のような影響が想定されます。

  • アプリケーションの予期せぬ動作やクラッシュ
  • サービス拒否(DoS)状態の引き起こし
  • 特定の条件下では、リモートコード実行(RCE)につながる可能性
  • 情報漏洩や権限昇格など、より深刻なセキュリティ問題への発展

ただし、本脆弱性の悪用は非常に複雑であると評価されており、具体的な影響はアプリケーションの実装に大きく依存します。

攻撃成立条件・悪用状況

本脆弱性はリモートからの攻撃が可能であると報告されています。攻撃の複雑性は「非常に高い」と評価されており、悪用は「困難」とされています。

しかしながら、本脆弱性を悪用するためのエクスプロイトコードが既に公開されていると報告されており、潜在的なリスクは存在します。ベンダーには早期に情報開示が行われたものの、現時点では応答がないとされています。

推奨対策

今すぐできる対策

  • 利用状況の確認: 貴社のシステムやアプリケーションでhiguma web-audio-recorder-jsのバージョン0.1または0.1.1が使用されていないか確認してください。
  • 代替ライブラリの検討: 現時点でベンダーからのパッチ提供が確認されていないため、可能であれば、本ライブラリの使用を停止し、セキュリティが十分に考慮された代替ライブラリへの移行を検討してください。

中長期的な対策

  • 依存関係の管理: 使用している全てのサードパーティ製ライブラリについて、常に最新のセキュリティ情報を把握し、定期的に脆弱性がないか確認する体制を構築してください。
  • セキュリティレビューの実施: アプリケーション開発プロセスにおいて、定期的なセキュリティレビューや脆弱性診断を実施し、潜在的なリスクを早期に発見・対処する仕組みを導入してください。
  • セキュアコーディングの実践: プロトタイプ汚染のような脆弱性を防ぐため、入力値の厳格な検証やオブジェクトの安全な操作など、セキュアコーディングの原則を開発チーム全体で徹底してください。

一時的な緩和策

もし直ちにライブラリの置き換えが困難な場合、アプリケーションの入力処理において、ユーザーからの入力が直接オブジェクトのプロパティ名や値として使用されないよう、厳格なサニタイズ(無害化)やバリデーション(検証)を実装することを検討してください。特に、__proto__constructor.prototypeといったプロトタイプチェーンに関連するキーワードが入力に含まれないよう注意が必要です。

確認方法

ご自身のプロジェクトでpackage.jsonファイルや依存関係管理ツール(npm, yarnなど)を確認し、higuma web-audio-recorder-jsのバージョンが0.1または0.1.1であるかを確認してください。

参考情報