CVE-2026-3385: wren-langにおける制御不能な再帰の脆弱性について

March 2, 2026 ·

概要

CVE-2026-3385は、軽量なスクリプト言語であるwren-langのwren、バージョン0.4.0までの実装に存在する脆弱性です。具体的には、`src/vm/wren_compiler.c`ファイル内の`resolveLocal`関数において、制御不能な再帰が発生する問題が報告されています。この脆弱性が悪用された場合、システムが不安定になったり、サービスが停止したりする可能性があります。

この問題はプロジェクトに対して早期に報告されたものの、現時点ではベンダーからの公式な対応は確認されていません。また、この脆弱性を悪用するためのエクスプロイトコードが既に公開されていると報告されており、注意が必要です。

影響範囲

この脆弱性の影響を受けるのは、wren-lang wrenのバージョン0.4.0およびそれ以前のバージョンを使用しているシステムです。具体的にどの製品やサービスが影響を受けるかは、wren-langの利用状況に依存します。

想定される影響

この脆弱性が悪用された場合、制御不能な再帰処理により、影響を受けるシステムのリソースが枯渇し、最終的にサービス拒否(DoS)状態に陥る可能性があります。これにより、システムがクラッシュしたり、アプリケーションが応答しなくなったりする恐れがあります。

攻撃成立条件・悪用状況

攻撃成立条件

この脆弱性を悪用するには、攻撃者が対象システムへのローカルアクセス権限を持っている必要があります。つまり、リモートからの直接的な攻撃ではなく、既にシステム内部に侵入している、または物理的にアクセスできる攻撃者によって悪用される可能性が高いとされています。

悪用状況

この脆弱性に対するエクスプロイトコードは、現在公開されていると報告されています。そのため、攻撃者が容易に脆弱性を悪用できる状況にある可能性があります。

推奨対策

今すぐできる対策(優先度:高)

  • wren-langのバージョンアップの検討: もしベンダーから脆弱性が修正された新しいバージョンがリリースされた場合、速やかにアップデートを適用してください。現時点では修正版のリリースは確認されていませんが、今後の情報に注意してください。
  • ローカルアクセス権限の厳格化: 攻撃成立にローカルアクセスが必要であるため、システムへの不必要なローカルアクセスを制限し、アクセス権限を最小限に抑えることが重要です。

中長期的な対策(優先度:中)

  • 使用ライブラリの棚卸しと監視: 自社システムで使用しているオープンソースライブラリやフレームワーク(wren-langを含む)を定期的に棚卸しし、それぞれの脆弱性情報を継続的に監視する体制を構築してください。
  • セキュリティパッチ管理プロセスの確立: 脆弱性情報が公開された際に、迅速に影響を評価し、パッチ適用計画を策定・実行できるプロセスを確立することが重要です。

一時的な緩和策

  • 不必要なサービスの停止: wren-langを使用しているサービスで、一時的に停止可能なものがあれば、リスクが評価されるまで停止を検討してください。
  • アクセス制御の強化: 影響を受けるシステムへのアクセスを厳しく制限し、信頼できるユーザーのみがアクセスできるように設定を見直してください。

確認方法

ご自身のシステムでwren-langを使用している場合、そのバージョンが0.4.0以下であるかを確認してください。バージョン情報は、wren-langのドキュメントやインストールされている環境で確認できる場合があります。

参考情報