CVE-2026-3973: Tenda W3 ルーターにおけるスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性について

March 12, 2026 ·

概要

Tenda W3 1.0.0.3(2204) ルーターにおいて、スタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2026-3973)が発見されました。

この脆弱性は、/goform/setAutoPing ファイル内の formSetAutoPing 関数が、POSTパラメータ ping1 または ping2 の処理を不適切に行うことに起因するとされています。

攻撃者は、細工されたリクエストを送信することで、リモートからこの脆弱性を悪用し、サービス拒否や任意のコード実行を引き起こす可能性があります。

本脆弱性のエクスプロイトコードは既に公開されており、悪用される危険性が高まっていると報告されています。

影響範囲

  • 影響を受ける製品: Tenda W3 ルーター
  • 影響を受けるバージョン: 1.0.0.3(2204)
  • 影響を受けるコンポーネント: /goform/setAutoPingformSetAutoPing 関数における POST Parameter Handler

想定される影響

攻撃者がリモートから細工されたリクエストを送信することで、以下の影響が発生する可能性があります。

  • サービス拒否 (DoS): ルーターがクラッシュし、ネットワークサービスが停止する可能性があります。これにより、インターネット接続の喪失など、業務に支障をきたす恐れがあります。
  • 任意のコード実行: 最悪の場合、攻撃者によってルーター上で任意のコードが実行され、デバイスの完全な制御を奪われる可能性があります。これにより、ネットワーク内部への侵入、情報窃取、マルウェアの拡散など、より深刻な被害につながる恐れがあります。

攻撃成立条件・悪用状況

  • 攻撃成立条件:
    • 攻撃者は、影響を受けるTenda W3ルーターに対して、ネットワーク経由でアクセスできる必要があります。
    • 特定のPOSTパラメータ(ping1またはping2)に、過度に長い文字列などの細工されたデータを送信することで、スタックベースのバッファオーバーフローを誘発すると考えられています。
  • 悪用状況:
    • 本脆弱性のエクスプロイトコードは既に公開されており、攻撃者が容易に悪用できる状態にあると報告されています。
    • 公開されたエクスプロイトは、主にサービス拒否(DoS)を引き起こすことを目的としている可能性がありますが、任意のコード実行に繋がる可能性も指摘されています。

推奨対策

優先度:高

  • ファームウェアのアップデート: Tenda社から提供される最新のファームウェアに、速やかにアップデートしてください。ベンダーからの公式な修正パッチが最優先の対策となります。

優先度:中

  • ネットワークセグメンテーション: 重要なシステムやデータが存在するネットワークと、ルーターが配置されているネットワークを分離し、攻撃の影響範囲を限定することを検討してください。

優先度:低

  • 不要なポートの閉鎖: ルーターの管理インターフェースや、外部からアクセスする必要のないポートは閉鎖し、攻撃対象領域を最小限に抑えてください。

一時的な緩和策

アクセス制限の強化

  • ルーターの管理インターフェースへのアクセスを、信頼できる特定のIPアドレスからのみに制限することを検討してください。これにより、外部からの不正なアクセス試行を減少させることができます。
  • 可能であれば、ルーターの管理インターフェースをインターネットに直接公開しない設定にしてください。

確認方法

現在使用しているTenda W3ルーターのファームウェアバージョンを確認し、影響を受けるバージョン(1.0.0.3(2204))に該当するかどうかを確認してください。

ファームウェアのバージョンは、通常、ルーターの管理画面にログインすることで確認できます。

参考情報